ラグによる偏差

 JMは通信回線を使ったオンラインゲームです。どんなに速い回線でも、どんなにハイスペックマシンでも、どんなにサーバが優れていたとしても、多分ラグというのは100%解消するなどありえないと思われます。だからどんな環境の人であっても、少なからずのズレが起きているわけで、それを考慮しないで射撃していても「当たっている」と見えていても、実際は当たっている判定になっていない場合が多いのです。

 

■当たり判定
 弾がHITしたかどうか、これはそれぞれ被弾する側の人に依存するようです。自分の機体へのダメージは、自分の画面で自機が被弾していればダメージを受けます。しかし相手へのダメージは、自分の画面で相手に被弾している(HITマークが出ている)ように見えていても、相手の画面上で被弾してなければダメージを受ける事はありません。
 逆に言えば、誰もいない空間に射撃したつもり(自分の画面ではそう見えている)場合でも、他人に当たっている可能性というのは大いにあります。誤射した覚えもないのに怒られたりする経験は、そんなところからおこります。後衛編でも書いてますが、前衛のすぐ脇から撃つのが良くないというのは、これも理由の一つなのです。とにかく、
自分以外の機体については自分の画面に映っている立ち位置が真実ではない、という事を覚えておきましょう。

 

■実際の偏差
 回線状況、マシンスペック、サーバ状態、それぞれに偏差量は依存してしまうため、正確に誰もがいつも同じだけずれているという事は言えません。だから、だいたいこのくらいずれているらしい目安を覚えるしかないと思われます。

 前衛同士の撃ち合いのとき、スライドしながら撃ち合うことはよくありますね。相手の脚にHITマークが出ているのに、一向に壊れる気配がない……。それはきっと、ラグによるズレが生じていて、相手画面では当たっていないからなのです。
 あくまでも目安ではありますが、この写真の場合、相手機体は実際は見えている状態よりも足1本ぶん、進行方向に本当の機体がいると思われます。そこにあるだろう実態に向かって当たるように撃たなければ、弾は当たりません。これは何度も言いますが、それぞれの環境により差はまちまちです。そして機体のスピードが速ければ速いほど、ズレは大きく生じます。つまり、S脚よりもL脚のほうがズレが少なくなり、狙いやすいといえるのかも。

 あくまでも俺の考えですが、基本的に相手の進行方向側の足(この場合は相手の右足)に被弾するように射撃すれば、まぁ当たるのじゃないのかな?とおもってます。しかし、画面で左足に被弾して見えていた場合、相手は多分無傷です。

 ※俺の場合、この写真の位置関係にあったならば、ターゲットカーソルの位置に射撃します。

 スピードの速い逆足の直進状態ではかなりのズレが生じます。相手が直進中、自分の画面の中で被弾(HITマークが出ている状態)しているとき、それはかなりの確率で当たっていません。よく、弱いはずの逆足の突撃を止めることが出来ず、ちゃんとHITしているはずなのに止められないってことあるかと思います。それがこの現象です。

 直進中の逆足を止めるには、かなり前方を撃たないとあたりません。1機体分前にいる感覚かなぁ? この辺は自分で色々撃ってみて感覚を掴まないとわからないかと思います。とにかく、自分の画面の中に見える敵にHITさせてしまっているうちは、まったく当たっていないと認識しましょう。
 一度やってみると笑えると思うのですが……逆足の前方、誰もいない空間に射撃すると、敵に当たってないのに敵が止まるんです。ぴたりと。つまりは相手の画面では脚に被弾し、破壊されたから止まるわけですね。一度それを目の当たりにしてみれば、この「ズレ」の大切さがよくわかると思います。

 ※俺の場合、写真の位置関係にあったなら、ターゲットカーソルの位置へ射撃します。かなり前方でしょう?

 

■追記
 正直これって感覚的なものだし、それぞれのユーザーの環境によってもズレの差は違うので上手く説明することが出来ないのですが、一度知り合いと検証会などをして試してみると良いと思います。
 同じグループで組んで、片方にずっと横移動してもらったり、逆脚で直進行動してもらったり、同じグループならば仲間が被弾すればグループ表が赤く明滅しますし、わかりやすいです。「画面の中ではHITしているのに、グループ表が明滅しない?」っていう状態が何度も起こると思われます。何度も繰り返していくうちに、慣れていくでしょう。